プロミネンス

プロミネンスとは


プロミネンスは日本語で紅炎と呼ばれています。

皆既日食の際に、太陽の縁の外側に見える赤い炎状に見える事から名づけられました。

太陽の表面(光球)の上には彩層と呼ばれる大気の層があり、その上層にはコロナ(太陽周辺に見える自由電子の散乱光)が広がっています。

彩層の濃いガスが、彩層よりもずっと希薄なコロナの中へ伸びて、磁力線で支えられ、持ち上げられたものがプロミネンスです。

太陽の縁ではなく、中央付近にあるプロミネンスは暗い線状に見えます。

これは暗条またはダークフィラメントと呼ばれています。

プロミネンスの物質が光球からの光を吸収してしまうため暗く見えるものでプロミネンスとダークフィラメントは同じものです。

光球上にあるかないかで見え方が違うのは、紅炎の背後の光源の有無の違いによるものとされています。

プロミネンス

プロミネンスと太陽フレア


プロミネンスは太陽表面の現象ですが、プロミネンス以外にも太陽フレアや粒状斑、黒点、太陽風など様々な現象が起こります。

中でも太陽フレアは太陽コロナ中で起きる爆発現象とされていて太陽系内で起こる激しい活動現象です。

最大級の太陽フレアで発生するエネルギーは仮に10分程度のもので、日本中で1年間に発電される電気エネルギー総量の100万倍にも相当するのだそうです。

プロミネンス

プロミネンス 大きさ


プロミネンスはその発生から消滅するまでに短いもので1日程度、中には数週間、数ヶ月に及ぶものもあります。

プロミネンスの大きさは数千Kmにも達しますが、2004年3月に発生したプロミネンスの大きさは地球50個分に相当する70万Km。

その温度は80000℃、太陽表面温度の6000℃と比較すると十分高温ですが、周辺が200万℃のコロナなので比較的低温のガスということに
なります。

このような巨大なプロミネンスの発生はコロナ物質放出(CME)と関係があるとされていて、このときのプロミネンスも時速75000Kmで噴出していました。

プロミネンス

プロミネンス 動画


プロミネンスの映像などといったものは、以前は教育関係のビデオや天文雑誌で見るくらいでしたが、いまやインターネットの普及によって一般の人たちの目にもとまるようになってきました。

先月にもNASAの太陽周回双子衛星STEREOがとらえたプロミネンスの映像が公開されたばかりです。

このときのプロミネンスは約30時間に渡って現れた巨大なもので、この映像では、太陽の縁からプロミネンスが噴き上がり、長く伸びて繊維状となり、やがて時間の経過と共に壊れて太陽上空に広がっていく様子の一部始終をとらえています。

尚、NASAのリリース元では、このプロミネンスをとらえた動画を見ることができるそうです。

プロミネンス

プロミネンス 撮影


プロミネンスが赤く見えるのは、彩層と同様に主にHα線を放射しているためです。

Hα線を選択的に通すフィルターを用いれば、日食でなくとも通常時にもプロミネンスを観測することが可能です。

神秘的なプロミネンスの活動を観測するために、現在ではプロミネンスグラフやプロミネンスアイピースなどといった物も開発されているようです。

是非、自分の目で太陽の不思議 幻想的 神秘的なプロミネンスを
味わってみたいものです。

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